歯のここだけ色が違う…

こんにちは。

名古屋ウィズ歯科・矯正歯科の大野です。

今日は、歯の表面にできる白っぽい模様が一体何なのかお話していきます!

 

【目次】

1ホワイトスポットとは

ホワイトスポットとは、初期段階の虫歯に多くみられる歯の白い斑点模様のことです。

厳密には、虫歯が原因で起きるもの以外に、虫歯以外のトラブルによって引き起こされるホワイトスポットの可能性も考えられます。

 

2ホワイトスポットができる原因

☆初期虫歯

初期虫歯とは、虫歯菌が歯の表面を覆っている硬い組織・エナメル質を溶かす「脱灰」を起こしている状態です。脱灰が進むと歯はどんどん溶けていきますが、初期の段階ではまだ歯の黒ずみが現れず、しみる感覚や痛みはありません。

 

☆エナメル質形成不全

エナメル質形成不全症は先天的または後天的な歯の変色のことで、虫歯とはまったく異なるものです。生まれつきエナメル質がうまく生成されず、歯に変色をきたす症状です。

 

3治療方法

☆フッ素・MIペースト

虫歯菌の働きを弱めて歯の再石灰化を促し、歯を健康に保つとされている「フッ素」は、歯みがき粉にも配合されている成分です。ホワイトスポットが気になる部分に塗布することで歯質を強化できるため、削らない治療としておすすめです。

牛乳に含まれるガゼインと呼ばれる成分と豊富なミネラル成分で作られる「MIペースト」も、フッ素と同様に虫歯予防に役立つ成分です。こちらは歯みがき粉に含まれている成分ではなく、MIペーストとして市販されています。歯みがきの後にホワイトスポットが気になる部分に塗って、吐き出さずに30分置くだけで虫歯の予防の働きが期待できます。

 

☆アイコンによるコーティング治療

「Icon‎Ⓡ(アイコン)」は、ホワイトスポットに浸潤してミネラルが溶け出さないようにする機能を持った、低粘度のプラスチック素材(光重合型レジン)です。

近年、ホワイトスポットへの治療方法として、歯を削らずにアイコンを塗って補強する方法が注目されるようになりました。

 

☆削って詰め物をする治療

削って、通常のように詰め物をする方法も可能ですが、詰め物をしただけでは取れてしまったり虫歯が再発したりするおそれがあります。

歯は初期段階であれば再石灰化による治癒が可能です。ホワイトスポットの進行度によっては、歯を削らずに浸潤治療やフッ素・MIペーストによる予防治療も選択できます。

 

 

 

今回は、ホワイトスポットについてお話させて頂きました。

歯の色味に少しでも違和感がありましたら、早めに医療機関を受診してみましょう。

歯の健康は、歯みがきだけでは十分ではない場合があります。知らないうちに汚れが蓄積し、そこに虫歯菌が繁殖すると、健康な歯が少しずつ虫歯に覆われていきます。

フッ素やMIペーストは自分でもできる予防方法ですが、歯科医院などの医療機関ではさらに本格的な治療が可能です。健康な歯をできるだけ削らないように心掛けている歯科医院も増えているため、ホワイトスポットが気になる方はぜひ治療について相談してみてはいかがでしょうか。

 

当医院では、患者様ご自身で予防できるフッ素配合の歯みがき粉やMIペーストも取り扱っております。

また、「Icon‎Ⓡ(アイコン)」での治療も行っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

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