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歯周病について1
こんにちは。名古屋ウィズ歯科・矯正歯科です😸
今回は歯周病になる原因と治療についてお話します。
歯周病の危険因子は4つあり、「宿主因子」、「細菌因子」、「環境因子」、「咬合性因子」があります。
今回は「宿主因子」、「細菌因子」の2つについてお話しします。
歯周病の「宿主因子(しゅくしいんし)」とは、歯周病の発症や進行に関与する「患者自身の体の要因」のことを指します。つまり、細菌(歯周病原菌)への反応や体の状態が、どのように歯周病に影響を与えるかという観点です。
✅ 主な宿主因子
1. 免疫応答(免疫力)
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歯周病菌に対する免疫反応の強さやバランスが重要。
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過剰な免疫反応(炎症)や免疫不全があると、組織破壊が進みやすい。
2. 遺伝的要因
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家族に重度の歯周病患者がいる場合、遺伝的にかかりやすい体質を持っている可能性がある。
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例:IL-1(インターロイキン1)遺伝子多型 など
3. 年齢
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加齢とともに組織の修復力が低下し、歯周病のリスクが上昇する。
4. 喫煙
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喫煙は免疫力を低下させ、血流を悪くし、炎症を悪化させるため、非常に強いリスク因子。
5. 全身疾患
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糖尿病(特にコントロール不良のもの)は、歯周病と密接に関係。
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他にも:骨粗鬆症、自己免疫疾患、心血管疾患 など
6. ストレス
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ストレスにより免疫機能が低下し、歯周病の進行を助長する可能性がある。
7. ホルモンの変化
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妊娠・思春期・更年期などのホルモン変動は、歯肉の炎症反応を強めやすい。
8. 栄養状態
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ビタミンC不足はコラーゲン合成を妨げ、歯周組織の回復を遅らせる。
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不健康な食生活も炎症リスクを高める。
歯周病の「細菌因子」とは、歯周病の原因となる細菌やその産生する物質のことを指します。歯周病は「感染症」であり、歯周病原菌(ししゅうびょうげんきん)が主な原因です。
🔬 主な細菌因子(歯周病原菌)
▶️ 1. Porphyromonas gingivalis(P.g.菌)
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グラム陰性嫌気性桿菌。
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重度慢性歯周炎や侵襲性歯周炎によく見られる。
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**毒素(LPS)やプロテアーゼ(ジンジパイン)**を産生して、組織破壊や免疫回避を起こす。
▶️ 2. Aggregatibacter actinomycetemcomitans(A.a.菌)
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若年性(侵襲性)歯周炎との関連が強い。
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ロイコトキシンを産生し、白血球を破壊。
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好中球機能に影響を与えることで病変を進行させる。
▶️ 3. Tannerella forsythia(T.f.菌)
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P.g.菌やTreponema denticolaと共に「レッドコンプレックス」に分類される。
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病原性が高く、炎症や骨吸収を助長する。
▶️ 4. Treponema denticola(T.d.菌)
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スピロヘータ(らせん状の細菌)。
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運動性が高く、組織内に侵入しやすい。
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プロテアーゼ産生により、結合組織を破壊。
▶️ 5. Prevotella intermedia(P.i.菌)
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ホルモンの影響を受けやすく、妊娠性歯肉炎で増殖。
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LPSや酵素を産生し、炎症を引き起こす。
🎯 「レッドコンプレックス」とは?
高病原性の菌群で、歯周病の進行に強く関連する。
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🔴 P. gingivalis
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🔴 T. forsythia
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🔴 T. denticola
この3菌は重度の歯周炎部位で共に検出されることが多く、歯周ポケットの破壊と関連が深いです。
監修者情報

院長
原俊太朗(ハラシュンタロウ)

