なぜ痛いときは麻酔が効きにくいの?
こんにちは。
名古屋ウィズ歯科・矯正歯科の黒岩です。
本日はなぜ痛いときは麻酔が効きにくい?のかお話をします。
歯が腫れて痛くてたまらない時に歯科医院に駆け込んだのに「麻酔が効かないのでお薬だけ出しますね」と言われた経験はありませんか?
なぜでしょうか?
その原因は炎症があると麻酔は効果を発揮しにくいからです。
酸性やアルカリ性という言葉は聞いたことがあると思います。
この酸性、アルカリ性は人間にも存在しています。
人間の血液は通常pH7.4程度の弱アルカリ性に保たれています。
しかし、炎症があるとそこの部位はpHが酸性に傾いてしまいます。
薬が効果を発揮する際、この血液のpHが影響を与えることがあり、麻酔も血液のpHの影響を受けます。
麻酔薬は健康な時のpHで効果を発揮するように作られているので、炎症によって酸性に傾いている場所では、麻酔薬が神経細胞に取り込まれにくくなるのです。
他にも、炎症があると、弱い刺激でも反応しやすくなったり、麻酔がその場に留まりにくくなったりなどが起こり、麻酔が効かないのではと言われています。
これが炎症を起こすと麻酔が効果を発揮しにくい理由です。
痛いときは炎症を伴っていることが多いため麻酔が効きにくい状態になっている可能性が高いです。
炎症で麻酔が効かないときはどうすればいいのでしょうか?
痛みがある時は抗生剤を服用して炎症を鎮めることで麻酔が効き易い環境を整えることが有効です。
お薬を服用していただき次回来院された際に麻酔を使って治療を行っていきます。
結論…
痛くなってから歯科医院に来院される方も多いのですが痛いときは麻酔が効きにくい傾向にあります。
すでに虫歯が大きく進行している可能性が高いので、普段からの定期検診や痛くなる前に違和感を覚えたら歯科医院に通院することが大切です。
当院は急患対応もしておりますので、何かございましたらご気軽にご来院お待ちしております。
2ヶ月から3ヶ月ごとの定期検診も是非お待ちしております。