~歯肉退縮予防編1~

みなさん、こんにちは。

名古屋ウィズ歯科・矯正歯科の郷原でございます。

 

本日は歯肉退縮の予防についてお話します。

 

歯肉退縮は骨がなくなったところに起こります。口腔内で、歯の傾斜、叢生、転位をチェックしましょう。

骨がV字状もしくはU字状に欠けていたり。一部の骨がなくなったりしてします。また、顎の骨から飛び出ていることがありますから注意しましょう。

下顎犬歯と上顎第一代臼歯は骨欠損がもともと多い部位です。矯正治療後の患者さんは、一見歯がきれいに並んでいても、矯正治療による歯の移動により、頬唇側の骨がなくなっていることもあります。骨の裏打ちのないところは歯肉退縮が非常に起こりやすいです。

歯周病による骨吸収は、X腺撮影により判定できます。もちろんプロービングで歯周病の検査も必要です。

次の精査は「歯肉」です。付着歯肉の幅を観察します。歯頸部歯肉のラインがまっすぐで、厚みがあり、付着歯肉が多ければ歯肉退縮のリスクは低いと考えます。逆に、プローグが透けて見えるほど、歯肉が薄く、付着歯肉が少ない患者様は、歯肉退縮が起こりやすいです。

付着歯肉の不足している患者様は、小帯の位置にも注意が必要です。小帯の付着位置が歯頸部に近いと、口や頬が動くたびに辺縁歯肉も引っ張られて、付着歯肉が剥がされ、歯肉退縮が起こりやすくなります。正常な歯周組織を維持するための生物学的幅怪が阻害せれてしまうのです。また、小帯があることで、歯ブラシがうまく当たらず、プラークコントロール不良となり、歯周病発症による歯肉退縮のリスクも上がります。

辺縁歯肉の周囲も注意深く見てください。過度な咬合力で歯頸部の歯質が剥離(=アブフラクション)すると、歯の適切な形態は失われ、辺縁歯肉は退縮します。その歯に咬合力が過度にかかっていないか、咬合のチェックも行います。

適合不良の補綴や部分床義歯は、直接歯肉を傷つけるだけでなく、プラークコントロールの妨げになります。

最後にブラッシングのチェックです。歯磨剤をたっぷりつけて硬い歯ブラシでゴシゴシ強く磨いている患者様は、歯頸部の歯が欠けていることがあります。

特に歯の位置が歯列弓から飛び出している歯も、他の部位より歯ブラシがさらに強く当たりやすいので注意が必要です。

歯肉の擦過傷、白すぎる歯肉、歯肉のクレフトも過度なブラッシングの兆候です。

ブラッシングの仕方により歯肉退縮が起ります。

 

何か気になることがございましたら、お問い合わせくださいませ。

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