犬の歯と人間の歯の違い

こんにちは。

名古屋ウィズ歯科・矯正歯科の黒岩です。

 

本日は犬の歯についてお話しさせていただきます。

 

人間の歯が親知らずを含め32本に対し、犬の歯は42本生えてきます。

 

従来、犬は虫歯にならないといわれてきました。

犬の虫歯はほとんど聞いたことがありません。

なぜ犬は虫歯が少ないのか説明させていただきます。

犬の口の中は虫歯になりにくい環境だからです。

犬の歯は鋭利で薄い形をしているので人間の歯に比べると汚れがたまりにくくなっています。

 

また、人間の唾液が弱酸性(pH約6.5)なのに対して、

犬の唾液はアルカリ性(pH約8.5)で糖分がたまりにくい性質も持っているので、虫歯菌が増えにくくなっています。

 

人は唾液にアミラーゼという消化酵素を含み、

口腔内で炭水化物を分解して虫歯菌のエサになる糖分を作ります。

 

しかし、犬は唾液にアミラーゼを含まないため口腔内で糖分が作られることはありません。

 

そのかわり犬のお口の中は、唾液がアルカリ性なので歯垢(プラーク)が石灰化して「歯石」ができやすいです。

歯石が増えると歯周病菌も増えるのです。

3歳以上の成犬の8割程度がかかっているといわれるほど歯周病はとても身近で多い病気なのです。

 

普段から人間が食べる味付けの濃い食べ物を与えたり、糖分の多いおやつを日頃たくさん与えると、歯周病、むし歯がさらに進行しやすくなるので気を付けましょう。

 

人間にかかわらず、愛犬への口腔環境は清潔に保つよう、日頃からしっかりデンタルケアを行っていきましょう。

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